真剣な顔でじっと私を見つめる夏樹を見つめ返すと、夏樹の眉が困ったように寄せられた。 きっと夏樹は勘違いしている 私の目に留まった涙を、拒否の涙だと思ってる。 その証拠に私をベッドに下ろしても、何もして来ない。 ただじっと私を見つめて困ったような顔をしている。 違うよ夏樹… これは嬉し涙なの そう言おうとして夏樹の頬に手を伸ばすと、 頬にあてた手を夏樹が握った。