アタシの両足からミュールを脱がせ終わると、 フワッ えっ? アタシの両足は宙に浮いていた。 あのっ…、えっと…、コレってもしかしてお姫様抱っこってヤツ!? 驚いて見上げれば、至近距離には夏樹のキレイな顔があって、 私を抱きすくめるたくましい腕を背中と膝裏に感じると、 沸騰寸前のアタシの脳ミソは、もうドロドロに溶けそうだった。