ウチから歩いてたった10分の夏樹の家にはあっという間に着いた。



ドキドキと緊張と恥ずかしさでいっぱいのアタシの頭を冷やす間も無く。



ガチャリ



と、夏樹の高級マンションの扉が重く閉まる音を聞いて、



アタシの緊張もいよいよマックスになった。



情けないけど…



緊張し過ぎて、手も足も震えて夏樹とデートする時の為に買った、可愛いミュールのストラップが上手く外せない。