そしてコーヒーでも入れ直そうと、カップに手を伸ばすと、 グイッ! と、夏樹に手首を掴まれた。 また怒られるのかと、掴まれた瞬間にビクッとしてしまう。 驚いて夏樹を見ると… 夏樹は…アタシの知らないオトコの顔をしていた。 『彩…、本気か?』 はっ?えっ!? あの…、これってまだこの話の続き? 普通の雰囲気に戻そうと、そればかり思案していたアタシは、夏樹のオトコの顔に戸惑った。 えっ! どどどどうしよう…。 やっぱ「ウソーン!」とか言って、普通に今日は仲直りして別れようと思ってたのに…。