焦らし愛 〜幼なじみLove Story〜


コーヒーをテーブルに置いて長い脚を組むと、アタシに向き直る夏樹。



『彩、何怒ってんだ。』



…ですよね〜。



アタシって分かり易過ぎますヨネ!涙。



でも、でもね!
アタシだって一応女なの!



偽造した谷間ぐらいじゃ夏樹はドキドキしてくれないとしても、アタシだって少しは夏樹に女らしいとか、色気あるとか思われたいの!



だから、本当は怖いけど…、たまには強がってみせたいの。



「別に…何も怒ってない。」



明らかに強がりと分かる言い方をしてしまったアタシの言葉に、夏樹の眉が上がる。



ヒョェー!!!
怖い!!!



やっぱ謝ろうか…!
なんてすぐ弱気になってしまう。