8月15日…
この日は私達の学校で終戦記念の集会がある日だ。
何を思ったのか…私達の学校はこんな暑い月に…しかも、夏休み真っ只中の時期に…ましてや、戦争なんて生きてたわけじゃないから私には知った事ではない…むしろ、バカバカしい…あぁ~早く終わったら、クーラーの効いた部屋で昨日買ったマニキュアでも塗ろ~
なんて、美城は思っていた。


だいたい、校長のおじいちゃんが戦争で生き残って、この学校が焼けずに残っていたから…しかも、丁度、ここの教員をしてたから…それがなんなんだろう?
そんなに今でも大切にする過去なわけ?
まぁ…私には関係ない~そんな事を思いながら、美城は音楽を聞いて、道を歩いていた。
道の真ん中くらいだったかなぁ?
突然、体に何とも言えない衝撃があって軽くなって…それで、気が付いたら私が私を見てる。
すごい人が集まってる。
けど、なんだろう…何の音も聞こえないし…時間?まるで、ビデオのスローボタンを押したように…見てる物がゆっくりと動く。


その瞬間だった―。




意識が無くなった―。