One Way Love





「元気ないじゃん。蘭ちゃん。」




『うん…なんかだるい。』




「相談のるよ?」




『うん…。』




そういって来た屋上。




『すごーい!気持ちいい。』




「いいっしょ?」




『やばい!あげ!』




「…っでどうしたのさ?」




『美由はね、萩が好きなの。』




「うん」




『で、しゃべんなって言われたの。』




「うん」




『なんか、ちっちゃい時から

 仲良かったから急にそうなると

 なんか…嫌だったの。』




「そっか…それもそうか。」




『でも、美由を応援したいの。』




「でもさ、しゃべんないことが

 応援になるわけ?」




『え…?』




「しゃべんなかったら、恋愛が

 うまく行くもんなの?」




『いや…でも…。』




「そんなの、自分に自信がない

 だけだよ。」




『なんで?あんな可愛い美由が?』




「蘭ちゃんに取られるって

 思ったんじゃない?」




『そんなわけ…。』




ガタガタガタ…




「ごらぁー逃げんじゃねぇよ。」




「ちょ、やめてください。」




「先輩、強引♥」




「誰だ?てめぇ。」




「1-cの雄一っていいます。」




えー。雄一くん、何してんのー。




「うるせぇ。黙ってろ。」




「黙るのわ、お前やゆーとんねんけ。」




「あ゛?」




「離したれゆーてんの

 聞こえへんのかい!」




バキッ…




ヤクザ、ぶっ飛ぶ!