「磨梛抖、早く起きないと 学校…遅れちゃうよ…?」 ―お、起きづらい…―― 無意識なのか涙声で言ってるのか 慄梛の朝の声は今だに慣れない 「磨梛抖? ホントに寝てるの…?」 ―よし、チャンスッ!―― 「んー慄梛、おはよ…」 慄梛は聞いてない… まぁ、これもいつものこと… 飽きずに嬉しそうに棚にあるアルバムを 見て笑ってるんだ 「磨梛抖ちいさい」 ―しばらく、また寝たふりするか…―― .