「それって、束縛宣言?」
「んー、そっ」
「否定しないんだ?」
「俺さ、独占力が強いみてぇーでさ…
慄梛のことになると我慢できないって
自分でもつい最近になって気づいてさ」
「……そっ、か………」
磨梛抖の口からそんな言葉がでるとも
思ってなくて多分真っ赤になってる顔を
見せないように下を向いて一言だけ口にするのがやっとで
「その前に転入試験だろ、あと大学にもいって就職して、そして慄梛と結婚するから」
「楽しみにしてるね?」
「任せろって、約束な?」
「うん!
そろそろ、お店に戻ろっか」
「その前に、慄梛うしろ向いて」
「うん?こう?」
「そう、前向いたままな」
磨梛抖の腕がわたしの前に回されたと同時に首元に冷たい感触が伝わって
「磨梛抖これって」
「ネックレス、慄梛に渡そうって用意してたんだ」
「綺麗…でも、もらっていいの…?
わたし、磨梛抖に用意してない…」
細いチェーンに小さなウサギのシルエットに花冠のネックレスがかけられてて、嬉しいのと同時に磨梛抖へのプレゼントは用意してない

