翌日、莱汢さんの運転で4人で碧兎さんたちに会いに行くため車に揺られていた…
「こんな遠くにいたんだな…
にしても海が綺麗なところだな」
「そうね、今度ゆっくりとみんなで来たいわね?」
「ご挨拶が済んだら寄ってみるか…………」
運転しながら会話する莱汢さんと漓維さんを横目に慄梛は外の景色をぼんやりと見ていて静かに口を開いた…
「前にね、ここを通った時…
磨梛抖の誕生日とか考えたことがあったの、もう二度と会えない会わないって思ってたんだけど神様がいるとしたらズルイね?こんなにも切なくするんだもん」
俺の位置からは表情はみえなくてただシートに置かれた手に上から握ることしか出来なかった
そして、それから数十分後…
お店に着くと"準備中"の立て札がぶらさがっていた
「今の時間はまずかったかな」
「ううん、いつもはもう開けてる時間だから呼びに来るからちょっとお母さんと待ってて?先に話したいの」
「解ったよ、待ってるから行っておいで」
「お父さん、ありがとう。行ってきます」
「いってらっしゃい」
2人に見送られて、俺と慄梛は碧兎さんたちのお店の扉をあけた
―カランカラン―――
「ごめんなさい、まだ今日は準備中…「開ける時間過ぎてますよ?」
カウンターのところでふしていた4人が慄梛の声に顔をあげて
「りっちゃん!?磨梛抖くん?どうしてここにいるの…?」
「今日はお話しがあって」
「座ってすわって、今飲み物用意するね」
「どうやってきたん?」
次々に話し掛けられながら慄梛と座って落ち着くのを待った
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