――――磨梛抖――――


どれだけの量の酒を呑んだのか母さんはかなり酔っていて



「ふふっ、賢けん可愛いでちゅー♪」

「美愛さん、酔いすぎ」

「もう、そんなこと言ってもダァメ!!」

「磨梛抖助けて…」

「あーっ、賢けんはわたしゃない」

「母さん、もう呂律まわってないじゃん…」

「本当よ、美愛呑みすぎよ」

「でぃいも~のむのぉ」

「はいはい、呑むから。
その前に美愛はこれ飲みなさい」


漓維さんが母さんに手作りの飲み物を渡すと…


「美愛、おやすみ」



漓維さんの言葉通り母さんは、そのまま夢の中で


「美愛は昔からカモミールには弱くて飲むとすぐに寝ちゃうんだよね」

「まぁ、滅多に酒なんて呑まないしな…、こんな光景見たの久々だな…」

「美愛ちゃんが呑むときは嬉しい時か不安を消すときだからな」

「美愛なりにね、今後のことを考えてるのよ?」


母さんの回りで父さんたちは昔の話しで華を咲かせていて賢たちと一緒に慄梛の部屋に行くことにした



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