それから、真妃さんって言う慄梛似の人に


「わたし達の大切な妹を今度泣かしたら、泣かす様なことがあったら許さないからね…?」

「大丈夫です!!絶対に泣かしません。
もう、慄梛と幼なじみは辞めるんです」

「えっ…?」

「幼なじみだからって慄梛を捜してたんじゃねぇーよ?
慄梛が好きだから、ずっと好きだったから捜してたんだ」


ほんとはこんな風に、告るつもりなかったのに気づいたらこんなことを人前で言っちゃっててこれが本気だって



信じてもらえないよな…


「う、そ…でしょ…?」

「嘘なんかつくかよ…
離れねぇーって約束したのになんでいなくなったんだよ…」

「先にわたしの側から離れたのは磨梛抖のほうでしょ…?
電話も拒否されてメールだって毎日送ったのに全部返ってきちゃったんだよ…?
それなのに、狡いよ…ずっと捜してたって…
忘れようって頑張ってたのに…なのに、なのになんで…いまなの…?
磨梛抖のばか…ばかぁ」



一人でこんなにも苦しんでたんだって、
涙を溜めて訴える慄梛をみて漸く気づいた…



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