―――――慄梛――――

真妃さんとキイさんとドライブ行った帰り道
明るかった空が暗くなり綺麗な三日月が顔を出しはじめた頃…



「ご飯どうしようか?」

「うーん、うちで作ってみんなで食べようか」

「そうしようか、もうじき22時だしお店も
閉まる準備に入ってそうだもんね♪」

「でも、碧兎さんと健哉さん忘れてそうじゃないですか…?」

「りっちゃん鋭い!!
あの2人だもんね、絶対忘れてる」

「じゃ、お店寄ってから真妃ん家に行こうか♪」



と、お店に戻ることになった


22時半を回ってるのにお店は明かりがついてまだ開いたままで…



「りっちゃんの予想的中だね!!」

「あっ、お帰り~」



碧兎さんと健哉さんが笑顔で出迎えてくれた



「もう、お店閉める時間過ぎてるよ」

「えっ!?マジで!?健哉、閉めておいて」

「了解♪」

「そこのカウンターの人はお客様ですか?」



顔を伏せて規則正しい寝息を立てる、わたしと同じ位の年の男の子が目に入った…



「俺の知り合いなん、ちょっと思い出し泣きしちゃってさ、そのまま夢の国に行ってんの…」





.