「おいおい、泣くなってハーブ嫌い?」
「違うんです、良く飲んでたなって…」
「もしかして、捜してる幼なじみの女の子…?」
こくこくと静かに頷いた
「思い出すような物出して、ごめんな?」
「…いや、俺、やっぱ好きなんだなって思いしらされました…
慄梛がいないと、全然…ダメだって実感しました、2人のおかげです」
格好悪いって想うほどに“好きだ”って気持ちが溢れてきて…
良く解らないけど、今なら、なんでも出来そうなそんな気がした…
今、目の前に慄梛がもし、いたなら抱きしめて、告ってた…
いや、泣いて声も出ないかも…
だけど、やっぱ慄梛に逢いたい…
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「磨梛抖、そんなとこで寝てたら風邪ひくよ?」
身体を揺すられて、
「もう、起きてって言ってるでしょ?」
この声は慄梛の声だ…
「風邪ひいちゃっても知らない!!」
怒った口調で言ってるけど、ほんとは怒って
なくて心配してくれてるんだよな…
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「大丈夫ですか?」
ゆっくりと揺らせして優しい声とこの口調…
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