――――磨梛抖――――
「俺の親友の碧兎そして、磨梛抖な」
俺は頭の中を整理しここまでの成り行きを思い出していた…
いきなり、健哉さんから電話がかかってきて
『今日、迎えに行くからこの間のコンビニに
18時にきてくれ』
って、返事も聞かずに切られた…
そして、この間のコンビニへ行くと
一台の車から健哉さんが手を振って待っていた
「磨梛抖、乗ってや」
で、今に至る…
しかも、ルームミラーにうつる顔に驚きを隠せなくなった…
「はじめまして、健哉から聞いてるよ
俺、雷谷 碧兎【らいや あると】宜しくな?」
「…はじめまして……」
「碧兎はそんな変な奴、違うから安心してや」
「それじゃ変なやつぽい、言い方になってんだろ」
「んなことないよな?
てかね、碧兎は奥さんもいんの、まじで可愛いんだよ」
「お前にはキイちゃんがいんだろ!!」
ってことは、慄梛とは関係、ない……?
「磨梛抖?
ずっと黙ってるけどどうかした?」
「楽しそうだなって思って、見てました」
「面白いな、磨梛抖ってりっちゃんと気が合そうだし、会っていく?」
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