「りっちゃん!?今の聞いてたの!?」
慌てた様子の真妃さんとキイさん…
あんなに大きな声で言っちゃったんだもん
出てくるのは目に見えたはずなのに
「真妃さん、キイさんただいまです♪」
「りっちゃん…、」
「何も、聞いてないです
そういえば、お茶に誘われたんです」
心配そうな4人に申し訳ない気持ちにいっぱいになってニッコリ笑って言ってみた…
「解った、りっちゃんが聞いてないって言うなら信じるよ」
「だね!よし、お茶は今日は断って出掛けよう♪」
「ダメダメ、今日は9時まで営業してないと
予約のお客様がいるし」
「鄒梨とまひるんとりっちゃんの3人で出掛けておいでよ
ねっ、りっちゃん?」
健哉さんは持ってた荷物を運んでくれながら言って
「そうだな、俺と健哉で営業するよ」
「でも…」
「大丈夫、大丈夫心配いらねぇーよ」
「今日は甘えちゃいなよ
それとも、碧兎くんと離れたくないとか?
ねっ?りっちゃん」
そして小声でキイさんは
“真妃は強がりだからこう言えば来るから協力してね”
と笑った
「りっちゃん、出掛けよ
りっちゃんと離れたくないもんね」
「はいはい、いってらっしゃい」
キイさんが言った通り真妃さんはわたしの手を引いた…
そして、呆れ気味に笑ってる碧兎さんたちに
見送られてキイさんの運転でドライブになった
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