「兄貴は慄ねぇーが見つかって、もし兄貴の知らない人と付き合ってたりしてたらどうすんの?」

「そん時は…、見守るさ
慄梛が選んだ奴なら祝福するよ…」

「兄貴らしい綺麗事だな
本当は祝福なんて出来ねぇーくせに、適当なこと言ってんなよ
もし、そんな風に引き下がったりすんなら探すのも辞めろよ
兄貴とって、慄ねぇーはそんなもんだったって良く解ったよ」


本当に呆れたように磨咲飛はため息つき


「好きなんだろ?大切なんだろ?
本当に心から大切なら祝福より、また自分を
好きにさせろよ!!馬鹿兄貴!!」


そう言って投げられた写真たち…


「それ、慄ねぇーだと思わない?」


磨咲飛が投げた写真の中から一枚手に…


「…これ、どこで…?」

「漓維さんが持ってた」

「…漓維さんが…?」

「慄ねぇーが置いていった手紙と一緒にあったんだって…」

「那沙は知ってんの?」

「知らねぇーよ…
慄ねぇーがいなくなってから、あんな風にふさぎ込んでるのに」


磨咲飛の話を聞きながら一枚一枚写真をみると楽しそうに笑ったりする慄梛と女の人と慄梛に似た女の人、それから男の人…


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