「なにが"ちゃお〜"だよ!全然顔ださねぇーし、心配したんだぞ?」
「色々、忙しくてさ~しょうがないっしょ!
はい、まひるん落としたん気づかないなんて」
健哉と呼ばれる男の人は磨梛抖とは全然違う
髪色の茶髪と金髪の間の色で、でも顔が似過ぎて何も反応出来ない
わたしを真妃さんだと思ってるらしい…
「その子は、りっちゃん
真妃は今買い出しに行ってんだよ」
「まじ?ごめんな?」
「あっ、………いえ、大丈夫、です…」
「りっちゃん、健哉は俺のダチで小さい頃からずっと仲良しなんだ、だから安心して?」
「なんか、俺が危ない人みたいな言い方すんなや、全く碧兎はひでぇーな」
と、無邪気に笑う姿さえ似ていて余計に反応が遅れてしまう…
わたしの反応が悪くて碧兎さんは心配そうに
「りっちゃん?どっか具合でも悪い?」
「わ、悪くないです!!」
「碧兎の言ったことは忘れてや?なぁ?
仲良くしてや?」
と、微笑む
―――カランカラン―
「りっちゃん♪
買い物に行こ~♪」
「キイ…」
「健哉…」
にこやかにお店にきたキイさんが健哉さんの
顔をみた瞬間、時間が止まったかのように固まっていた…
そして、健哉さんも…
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