「綵、の、気持ち…?」

「そうだよ!!綵ちゃんはずっと撻お兄ちゃんのことが好きだったんだよ
だから、撻お兄ちゃんに嫌われない様に言われたことに従ってたの」



間伐もビックリした様な顔をしてたけど



「今の…」

「撻のこと好きだっただから、どんなに嫌な
こともしてきたの…
仲良かった子なんかとっくにいなくなった
だけど、撻のためだって思えば何でも出来た」



と、悲しそうに笑った…

それでも、納得いかない






「ふざけんなっ!!!
慄梛を閉じ込めたり、嫌がらせしたりして
何が撻のためなら何でも出来た?
ふざけんじゃねぇーよ!!
返せよ!慄梛を今すぐに返せっ!!返せ…返せ……どれだけ、俺達「磨梛抖!もうよせ!」



我慢出来ずにつかみ掛かろうとした俺の腕を賢が止めた…



「磨梛抖がそんなことしても、慄梛ちゃんが
戻って来るわけじゃねぇーだろ?」

「あの人本当にいなくなったんですか!?」

「本当にいなくなった?
どういうことだよ!」

「………………」

「答えろよっ!!」



何か知ってるはずなのに黙り込みなにも話さない魚糠の弟に余計に腹が立つ…





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