―どういうことだよ…なんで繋がらねぇーの?
番号は合ってんのに――



「磨梛抖、家電なら出んじゃねぇ?」

「あぁ、かけてみる」



~♪~~…








『慄梛!?』

「漓維さんですか?」

『磨梛抖くん?』

「はい」

『慄梛のこと何でもいいから知らない!?』



電話口の漓維さんは興奮状態で慄梛のことを聞きたかった俺は漓維さんが落ち着くのを待ち、何があったのか聞くと…

泣いて帰ってきた慄梛は磨咲飛と部屋で話し、その数日後いつも起きてくる時間に慄梛が起きてこないことを心配し部屋に行くと置き手紙と解約されたスマホが残されていて、帰ってきてないと教えてくれた…
そして、漓維さんも莱汢さんも仕事の合間を
みつけては探していると教えてくれた…



「俺、学校行ってくる」

「行ってどうすんだよ!!
連絡取れねぇんだろ?
それなら学校も行ってねぇーだろ?」



頭に血がのぼりすぎてるせいで冷静な判断力が
できない俺に裕也は言い聞かせるように話した…



「なら、どうすりゃいいんだよ?
どうすりゃ、慄梛と連絡取れんだよ?」

「よく考えろ、学校行くより確実な相手から
慄梛ちゃんのなんらかの情報集めた方がいい」

「確実な、相手…」

「ん、瑞梨ちゃんとか慄梛ちゃんの妹か磨梛抖の弟か最近だと愛結とかその辺に聞いた方がいい」


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