「笑っちゃうね、慄梛お姉ちゃんこんな
つまんない話し聞いてくれて、ありがと」

「舞ちゃ―ゴンゴン――



と、いうような音とも取れるようなノックで
言葉を遮られた…



「舞、入るぞ」

「今、ダメ!!」



―カチャ、バッタン――



「すいません!!部屋間違えました!!」



と、慌ただしい声と一人の男の子…



「だから、ダメだって言ったじゃない!!
人の話しホント聞かないんだから」

「あっ、舞いんじゃん!」

「眞央【まお】返事してないときは入るなって、いつも言ってるでしょ!!」


舞ちゃんと眞央くんの言い合ってる姿は どことなく那沙と磨咲飛に似ていて思わず笑ってしまった


「慄梛お姉ちゃん笑いすぎだよ////」

「ふふっ、だって二人とも那沙と磨咲飛が
言い合ってる姿に似てるんだもん」



と、言った瞬間空気がさっきとは変わり舞ちゃんも 眞央くんの顔色がまるで別人の様な雰囲気になった…



「ま、さと…?」

「舞、いい加減あんな奴忘れろよ!!
こんな写真がいつまでもあるから、いけないんだ」



眞央くんはテーブルの上の写真たてをごみ箱へ 投げ捨てた…



「ごめんなさい、わたし、ごめんなさい」

「慄梛お姉ちゃん!!」



舞ちゃんの呼びかけを無視し、一階にいる撻のお母さんにお礼を言って飛び出した





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