「うん、いいよ!話しってなに?」
ニッコリと微笑んでた撻くんの顔付きは変わり
冷めたような冷たい目…怖くて後退りしようにも
わたしがいるのは窓際…だんだんと近づいてくる
「た、撻くん…?どうしたの…?」
「どうもしてないよ?
ねぇ、愛結?俺と付き合わない?」
―ガッタン――
足元が滑り窓際の壁に背中を預け、足が目の前の机と椅子にぶつかった…
「な、なに言ってるの?
彼氏いるの、裕也、早池峰 裕也」
「知ってるよ、知らないわけないだろ?
だからだよ、ねっ、だから俺の彼女になるんだよ、愛結は」
「ははっ…、撻くんてば、冗談きついよ?」
「冗談?俺が冗談なんか言ってると思ってるの?」
わたしと同じ目線になるようにしゃがみ込み
見つめられた
「俺ね、嫌いなんだ、なんでも出来て、
なんでも俺から全てを奪っていく奴が…」
「えっ…?」
「だから、嫌いなの、俺より目立つ奴が1番」
訳の解らないことを言い放つ撻くんが
ニッコリと微笑んだ…
「ねぇ、1番大切なもの奪われたら、
どんな顔するんだろうな?どう思う?」
「な、に言ってるの…?」
「愛結はそんなにお馬鹿さんだった?」
そっと、わたしの頬に触れる手は冷たくて
怖くて声が出てこない…
「ククッ…、説明してあげる成績も人からの人望も
全てが1番な生徒会長の早池峰 裕也
バスケ部でもないのにレギュラー人より活躍して学校の人気者の広澤 櫟玻
さて、この2人がなによりも大切にしてるもの
それはなんでしょう?」
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