足早に去ろとしたけど…







「騒がしいから見に来てみれば、
こんなとこでなにしてるの?慄梛」







「…っ」

「かんばつ…たつ…」



裕也の彼女の声で振り向くとそこには不適に笑う間伐の姿があった…



「あれ?愛結キミもいたの?」

「てめぇ…」

「えっと、誰だっけ?槻沛くんと神碕くんと
広澤くんに、うーん、あっ、停学くんだ!?」



人の通りも激しい入口…
殴りたい気持ちも抑えて足を進めようとする…














―パシン…――




「アンタ何様のつもり!!」


乾いた音と相沢の声が響いた…
見ると間伐が平手打ちされたあとだった



「いてぇーんだよ!!この女なにしやがる」

「…っ、離して!!」



相沢の手首をおもっきり掴みあげる手を賢が離させた…



「瑞梨になにすんだよ」

「神碕くんの彼女?随分と悪趣味だね」

「はぁ?瑞梨のどこが悪趣味だ?」



又しても不適な笑みを浮かべる間伐…



「最低!!汚い手で触るな!
わたしの友達と彼氏侮辱して許さない、許せない」

「愛結!!」



裕也を手を払いのけて彼女は間伐に掴みかかる





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