―――――慄梛――――

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男女別れて空いてる席に座ると



「慄梛ちゃんの彼氏凄く優しそうな人だね!
瑞梨ちゃんの彼氏も和やかにしてくれるし
凄くいい人!!しかもカッコイし、可愛いし
それにお似合い!!」

「ま、磨梛抖は彼氏じゃないよ///」



慌てて否定するわたしに愛結ちゃんは
すごく不思議そうな顔して首を傾げた
それと同時になぜか顔が物凄くポカポカして熱くなった



「慄梛と磨梛抖くんは幼なじみなの」

「えっ、そうなの!?てっきり恋人同士かと思った!!
二人とも美男美女で凄くお似合いだし、仲良しだしもったいない!!」

「そんなことないよ」


瑞梨と楽しく愛結ちゃんの話を聞いた



「ごめんね!!つい、喋り過ぎちゃった」

「ううん、大丈夫だよ♪」



安心したように愛結ちゃんは息を吐いた



「わたしね、高校だと友達がいないんだ…
裕也には心配させたくないから言ってないんだけどね…」



愛結ちゃんと瑞梨の目から今にも落ちそうな雫が見えた…



「な、なんで慄梛ちゃん泣いてるの!?」

「えっ?」



指を目元にやると確かに涙が出ていた…



「酷いよ…愛結ちゃん優しいのに…なんで?」

「わたしの為に涙を流してくれたの…?」



愛結ちゃんはビックリしたように涙を流した





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