「磨梛抖?ボーッとして何かあった…?
具合が悪い?」
「いや、大丈夫、てか、みんなは?」
「賢くんがお腹減ったって櫟玻くんと裕也くんと何か買いに行ったよ、
瑞梨と愛結ちゃんも飲み物買いに行ってるよ」
と、慄梛は笑って
「今日は楽しもうな?」
「うん!!」
「慄梛~、もうじき電車来るって!!」
飲み物を抱えながら相沢たちに賢たちが
一緒に帰ってきた
「えっ?まだ30分は来ないんじゃないの?」
「反対側に来る快速に乗っても着くんだって」
「じゃ、そっちに乗る?磨梛抖、いいよね?」
「あぁ、それに乗ろぜ」
相沢たちが言った通りの電車に乗り込むと
座席は3席と4席の席しか空いてなくて…
「裕也、慄梛ちゃん達と座ってもいいかな?」
「あぁ、じゃ俺らは4席の方に座るな」
と、ことになって男女別れて座った
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「ごめんな?
愛結に甘いからついついこんな風になっちって…」
裕也は申し訳なさそうに頭を下げた
「んなこと、気にしねぇ-よ
てか、仲良くなってくれて良いじゃん」
「女子同士なんか色々と話したりしたいだろーし」
「マジありがと!!」
ホッとしたように息を吐く裕也を賢たちと見て顔を合わせて笑った
「つかさ、それくらいで拗れたりするほど、
俺達の関係浅くなくね?」
「確かに」
「つか、きっと慄梛も相沢もさ、女子同士で
座りたいとかって頼んで来たと思うしな」
「間違えなくそうだな、あんだけ仲良くなってし」
席が離れて会話は聞こえないけど表情が楽しいことを
物語ってる様子に裕也がそっと頬を緩めた
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