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「お姉ちゃん早起きだね、まだ寝てればいいのに」

「おはよ、那沙こそまだ学校には早いじゃん」

「久々に磨咲飛にお弁当作ろうと思って♪
今日は磨梛にぃーたちとお出かけでしょ?
楽しんで来てね♪」



制服姿に身を纏った那沙はエプロンをして
お弁当作りに取り掛かり始めた…



「ありがと、那沙」

「仲良く姉妹で話してるところ、お邪魔かな?」

「瑞梨、おはよ」

「2人でいい雰囲気作っちゃっていいな~」

「瑞ねぇー入ってくるタイミング違うじゃん!」


瑞梨がわたしの横に座ったかと思うと
那沙がキッチンから顔だした


「ごめんごめん、2人を見てたら混ざりたく
なっちゃって」

「入ってくるタイミングってなんのこと?」



那沙は瑞梨に
“どうやって切り出していいか解らない!!”って
言っていて2人して隠し事をしてるみたいで…



「2人とも落ち着いて」

「お姉ちゃん、これ…」



那沙が後ろから差し出したのはスマホだった…



「これ、どうしたの?」

「お姉ちゃんのスマホ壊されたって聞いて…
お母さんに頼んでおいたの…」

「スマホないと不便でしょ?」

「2人とも、ありがと…」



2人の優しさに嬉しくて涙が出た…



「お姉ちゃん泣きすぎだよ、ほら早く着替えて寝坊助な磨梛にぃーを起こしにいきな!!」



なんて言っていた那沙も泣いたけど、
出掛ける準備して家を出た





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