――――磨梛抖――――


しばらく経つと…
慄梛の規則正しい寝息が聞こえてきた
そっと額に手をのせると熱はさっきよりも
下がってるように思えた



「良かった…」



――コンコン―



「磨梛にぃー?」



――カチャ―



「んー?」

「お姉ちゃん大丈夫?」

「やっと寝たとこ」

「そっか、良かった」

「あっ、賢たちは?」

「下でくつろいでるよ」

「そっか」

「磨梛にぃー、代わるから少し休んで来なよ?」

「大丈夫、ありがとうな
けど、俺は慄梛と約束したからさ、ここにいる」

「寝てる間だけでも代わるよ?」



那沙はそう言ったが俺は断った…



「じゃ、下に居るからなにかあったら呼んでね?」



―那沙なりに心配して代わると言ったんだろうな…――




「了解、那沙」

「うん?」

「莱汢さんと漓維さんいつ帰って来んの?」

「今日は帰らないよ、今日が大詰めって言ってたし、
朝も今日は帰れないかもって言ってたよ」



那沙はキョトンとした顔で答えた



「はぁ?マジで?」

「うん、でも安心して」

「………………?」

「夕ご飯はお姉ちゃんが作り置きしてるのが冷凍庫に入ってるし、食べれるよ(*>U<*)
あたしの料理じゃお世辞にも美味しいとは言えないからね♪」



那沙は一人笑いながら自信満々に言った…

―コメントに困るのは気のせいなのか…?――





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