篠沢さんは笑ってあたしの頭を撫でた。
あたしも笑いながら篠沢さんを見上げた。

180センチ近くある篠沢さんとあたしじゃ大人と子どもみたい。



「また返しに行くね」

「恵庭には言っておきます」

「色々ありがとう」


頭から篠沢さんの熱が伝わる。


胸がキュっと小さくなる。


どうか、あたしの熱は篠沢さんに伝わりませんように。

この気持ちが伝わりませんように。


触れられて、心臓が壊れそうなぐらい高鳴ってるけど。



あたしが篠沢さんへの気持ちなんか、抱いちゃいけない。

だって、





ぽっちゃりだから。





そんな気持ち似合わない。








ただ、今だけ。