「アリィー、換金いこうぜ?」


アジトのソファーで雑誌を読んでたアリィーにケイが言った。

換金とはこの間の強盗を捕まえた時に出た賞金の書類を警察に提出してお金に変えて貰うことだ。

「そうね、この間の2人はいくらくらいだったの?」

「レンの話だと刀の方が150万、小太りが50万、合わせて200万」


「やっぱそんなもんだよねぇ…」


「盗まれた金はトータル10億だってよ」


「絶対60%の方が良かったじゃん!もー最悪ー!!」


アリィーはそう叫び雑誌を閉じて立ち上がった。

―ガチャ―

それと同時くらいに奥の部屋の扉が開き白衣を着たボサボサ頭に瓶底眼鏡の男が出て来た。


「レン、ちょっとアリィーと黒田さんとこ行ってくるわ」


アリィー、ケイ、そして出て来た男がレン。3人で賞金稼ぎ的な事をしている。
まぁかっこよく言えば裏稼業、実態はなんでも屋。
人探し、逃走手配、暗殺、誘拐、賞金稼ぎ...etc幅広く仕事をこなすエリート集団とか思って貰えたら良い


元々8年くらい前からケイとレンでやってたんだが、3年前くらいからアリィーも加わって今では3人でやってる細かい話はまたの機会で。


「黒田さんね、早く帰ってこいよ」


レンはそう言ってキッチンに入って行った。

黒田さんとはこの街の警察署の警部のこと

ケイとアリィーはアジトを出てガレージへと向かった。