男が視線を戻すとアリィーはいつの間にか離れていた。


「これでキメるわ」


アリィーはそういうと両手に持っていたサバイバルナイフを1つに合わせて繋げた。そして柄の下から何かを引き出したかと思うと男に向かって地を這うように刃が飛んできた。2本の分かれた刃が刀の柄にはまり鍔に止められ刀ごと取られた。


男唖然...


アリィーの手には刀とサバイバルナイフ。


ゆっくりアリィーは近づき男の足を目掛けて刀を突き刺してやった。


「ひっ...うぎゃぁー」


男は叫んで動けなくなった。


―ファンファン―


ちょうどよく警察も現れたみたいだった。


アリィーは小太りの男が逃げ込んだ裏路地に入って行く。


―パンッパンッ―


裏路地に入った瞬間銃声が2回聞こえた。


正面を見ると小太りの男が足を押さえてのたうちまわってる。


その先にはオープンカーがありその中に先程のインカムの相棒ケイが居た。


「ケイ!!」


「アリィー、こいつらさっさと警察に突き出して帰ろうぜ」