午後5時。


夕暮れが店内を染める。




―カランッ




『総一さんっ』



古びた喫茶店のドアが開き、

天使のような笑顔が覗いた。




「‥‥また来たのかよ。」



と、言いつつも顔が緩みそうになるのは

コイツが来るのを

待ちわびていたからだと気付き、

心の中で苦笑い。