「蔵人泊まってくのかな?」



『駄目か。』




「駄目じゃないけど、なんか私らしくないって感じ。」




だって、今まで彼氏とこんな長い時間一緒にいた事なかったから、




なんだか不思議な感じ。




『亜喜良、あまり頭で考えるなよ。


医大生はこれから忙しくなるから、


今までみたいに会えないぞ。


土日はバイトしてるし、亜喜良には寂しい思いをさせると思う。


普通の女なら、多分我慢出来ないはず、


でも、亜喜良とならうまくやっていけそうな気がするんだ。


だから、なるべく一緒にいたいから、


夜は亜喜良のマンションに来るつもりだ。』




うん、素直に蔵人の気持ちに従うよ。




素直な私っていいかも、だって幸を感じるんだもん。