「私もね
 妊娠しづらい体だったの。」


義母の言葉に
私は洗う手を止めた。


「七年…
 子供を望み続けて七年
 やっとの思いで
 あの子を授かったの。」


七年は長かったと話す義母は
微かに震えていた。