出会った頃よりも
幾分小さくなった
義母の背中を洗っていた。


義母は前を向きながら
義父との思い出や
夫の小さいときの話を
ぽつりぽつりと話し始めた。


懐かしそうに笑う義母に
私は適当に相づちを打つ。


早くこの時が
過ぎてほしいと
心の中で何度も唱えた。