そんなとき 父親の古くからの友人で 大工の頭領をやっていた 親父に出会った。 どうしようもない俺に 一から仕事を教えてくれた。 こんな俺を 見捨てずにいてくれた。 いつしか俺は その人を「親父」と 呼ぶようになっていた。