「お待たせしました…佐伯…さん?」 おばさんが出ていってから10分がたった頃。 白衣を来た“黒木”という名の医者が事務所へやって来た。 あたしは立ち上がって一礼した。 「よ、よろしくお願いしますっ!!佐伯です」 お医者さんは…苦手な生き物…。 注射を思い出すからさ…。 立ち上がったあたしを見て黒木医師は座るように勧めた。