「ごめん…離して…」

そう言われて

突然、臆病になった俺。



帰って行く優夏を追い掛けられずに

ため息を吐いた。


でも

優夏の心は

完全に遊佐に向いてない。

俺の中で

わずかな希望を確信したんだ。

諦められない。

優夏の心がまだ…わずかでも俺に揺れているなら。