母親以外には大変可愛がられていた白雪姫。


母親がいなくなって、悲劇のヒロインとして、更に可愛がられる事となった。


母親がいなければ幸せは来る。


幼いながらそういう思考へとたどり着いていた。


そこに3ヶ月前、いきなり新しい母親が出来た。


しかも怪しい雰囲気を放つ妖艶美女。


白雪姫は彼女を見た目瞬間に、あまりの恐ろしさに、鳥肌が立ったのを覚えてる。

その恐怖が前の母親と重なり、更には嫌いな"母親"というポジションという事もあって、継母を敬遠していた。


しかしそんな事を知らない周囲の人々は大変、新しい継母・王女を気に入り、白雪姫を不敏に思いながらも、呆れた目で見ていた。