「違う!違うよっ!確かにあまちゃんは好きだけど…そういうんじゃないもんっ」

「じゃあ車に乗ってたのはどう言うんだ?
人違い?幻覚?」

「事実だよ…そう、事実」

「ふぅん?」

「でもあれは」

ああそっか
翔ちゃんが従兄弟ってこと言わない限りきっと誤解、解けないね。

「いいよもう」

そう言うとあたしを置いて先にいってしまった。

浅はかだった。
歩いていけばよかった。
家にいればよかった。

もう取り返しのつかない「○○していれば」ということばかり考えてしまう。


嫌われちゃったかな?

あ~ぁ…
バカだな…あたし―…。

涙が頬を伝う。

想…想……
あたしは貴方をこんなにも想っているのに…
あたしは素直じゃないから
伝えられない。