「あまちゃんの車に乗ってなかったか?」

嘘…見られてた?
とにかく誤解を解かなくちゃ!

待って…従兄弟ってこと言っても良いのかな?

どうしよう。

「…………」

黙りこくるあたしに想はきっと違わないと感じたんだろう。

「お前わかってんのかよ!!」

ビクッ
文字通り体が跳ねた。

想が怒鳴るなんて思わなかったから…。
こんな想初めて……こわいよ。

「俺いんだろ!?それにあまちゃんもあまちゃんだ!!」

「違うっ!翔ちゃんは悪くな……」

あ、しまった…翔ちゃんって言っちゃった。

「翔ちゃん?」

「あの、えっと…その」

「そっか…」

へ?

「智葉はあまちゃんが好きで…あまちゃんも智葉が好きで二人は恋人同士なんだな?
そういうことだよな?」

「違っ」