どうも俺は、藤栄 想。
彼女の募集はとくにはしてない。
気になるヤツならいるんだけどな…。
――朝倉 智葉
笑顔が…かわいい。
いつか俺だけにその笑顔が向かないかな
とか思ってる。
ってこれじゃあ好きじゃねぇか!!
しかもなんか願望が…
そんな俺においしい話が舞い降りてきた。
「なぁなぁ
お前気になる女子いないわけ?」
そう言ってきたのは俺の親友。
気になる女子?
「……」
黙りこくる俺に
「いるんだな?」
と、にやつきながら言ってきた。
「や、実を言うとだな……」
耳元で小さな声で
「二組の朝倉智葉」
「二組って遠いな!!」
まぁ俺は六組だけどさ…。
「ちょうどいい俺の彼女の親友だ」
彼女だと!?
こいつ…いつのまに……
「ちなみにお前の彼女って?」
「二組の如月乙音」
嘘だろ?こいつが?如月と?
何の冗談だ。