声をした方をバッと見るとそこには店長がいた。

「なんなんすかソレ……」

「お前だって気づいてるだろ?」

「まぁ、そうですけど……」

俺には智葉が……
って、なんか都合よくないか?俺……。

最低だな。

「店長、わかってますよね?」

「あ、バレちゃった?」

あはは、と軽く笑う。
なんなんだこの人は……。



俺はバイトを終え、帰ろうとした。

「ま、待てよ!」

「美坂先輩……」

「置いてくなんて非常識だ!」

なんて言われ、とりあえず美坂先輩と帰ることにした。

他愛ない会話が続いた。

しかし、人通りのない路地……いきなり先輩が動きを止めた。
歩いていた俺はいきなりのソレに対応できなくて先輩に服の裾を引っ張られることにより俺も動きを止めた。