「智葉」

そう呼ばれて顔をあげると
想の顔が目の前に…。

「う、うわぁぁぁ!!」

「えぇ!?」

は!つい叫んじゃった!
絶対引いたよね?

しかも叫び声が
『きゃあ』
とかじゃなくて
『うわぁ』
なんだもんね…。

まず女子としてどうよって…。
最悪だ

「ははっ」

え!?笑っ…え?

「あのぉ…想?」

「智葉最高!」

笑いながら最高って言われてもなぁ…。

「は?…ば、バカじゃないの!!」

でもやっぱり嬉しくないわけなくて…赤面しながらまた可愛くないことを言った。

最高とか言うからだバカ。

なんかいつもこっちがドキドキしてる気がする…。

「想!!」

「ん?」

グッと想のパーカーを掴むとグイッと引き寄せた。

そして――…。