そしてあたしたちはどちらからもなく、ごく自然に唇を重ねた。
愛しい。
唇から伝わる彼の温度…。
不意に引き寄せられギュッと抱き締められた。
あ…想の心臓。
すごくドキドキ言ってる…。
なんだ…あたしだけじゃなかったんだ。
「想…」
あたしたちは再び唇を…
「ただいま」
ガチャリといきなり開いた扉。
わざとか?わざとなのか?
扉の所に立つ葉月に、キス寸前のあたしたち。
たちまちあたしたちの顔は真っ赤になった。
「葉月ちゃーん?よくやってくれるじゃなぁい?」
「…別に姉ちゃんがイチャイチャしてようが修羅場だろうが俺には関係ねぇ。
確かにジュースは渡したからな」
そう言ってジュースを置いて部屋を去った。
すっかり冷めてしまってからなんだかキスするのも恥ずかしくなりあたしたちはコップにジュースを注ぎ、飲み始めた。

