それからどれだけたっただろうか。

茜ちゃんは相変わらずだけど…
あたしに心を開いてくれたみたいだし、葵ちゃんとはもうすっかり仲良いし…

少しずつでも変化があってよかった。


そして…肝心な想の解放については
やっぱり一度歪んでしまった性格は中々戻らないらしく離すのを躊躇ってる。

何かきっかけがあれば…。


「茜ちゃ~ん」

あ…想が来てる。

「あ、じゃあ俺帰…」

「らせないんだからね!想ちゃん!!」

「うっ…」

「相変わらずだねぇ、二人とも!」

「…ごめんね」

茜ちゃん…?
なんで、謝ったりなんか…。

「私の、せいだよね。
私が…いなければ二人は結ばれる?」

「バカなこと言わないで!」

「え…?」

「今茜ちゃんがいなくなったら結ばれるも何もなくなるんだからね!
少しでも罪悪感があるんだったらソレを償いなさい!!」