―ピンポーン


「嘘!?もう来たの」

早いよ!
まだ着替えてないっていうのに!
このチャイムが憎い…。

「智葉っ」

ドアを開けると上機嫌の想が。

「あれ?まだ準備終わってない?」

「終わってないわアホ!!
着替えすらできてないっつの!!」

「へぇ」

ニヤリと笑う想。


嫌な予感がした。


「………手伝おうか?」

予感的中

「な、に、を、だ!!!」

わかってたけどあえて聞く。
どうか違ってますように!

「それは着替……」

言わせねぇよ?
と言いそうなぐらい早くあたしは
想に

「死ねバカ」

と言ってピシャンとドアを閉める。


当たっちゃいました。
やっぱり着替えのお手伝い…
って変態かアイツは!

「な、何よアイツ~~~!!」

信じらんないよ…
でも…
メチャクチャドキドキしてる自分が一番信じらんない……。