彼女の精神的に不安定なところ
一命はとりとめたものの
体に残る障害―…。
ともは願い続けた。
茜という呪縛から彼が解放されることを―…。
私も、ともの隣で祈り続ける。
藤栄君が解放されることを……。
「そっか、そんなことがあったんだね」
「言えなくてごめんな」
「ううん、仕方ないよ……」
そう言って私はともと別れ、智葉の元へ歩き出した。
「おと!」
「智葉!!」
「遅いから心配しちゃったよぉ!
あれ何か目、赤くない?」
「え!?え、まぁあれよ
擦りすぎちゃったのよ」
我ながらなんとまぁ分かりやすい言い訳。
「あ、プリント」
「ありがとう!」
智葉が茜ちゃんに偶然会う確率は高い。
それ以上に偶然を装って会いに来る可能性のが高い。

