「でも…想は来てくれたよね?」

あ、あたしって馬鹿な女。

今更こんな風に言ってもただ自分が傷つくだけなのに。
変な期待なんかしちゃって。

バカみたい。

「自惚れんなって言ってんだろ?」

怖い
こんなの違う
想じゃないよ!

想はこんなひどいこと言わな……。
あ……あたし――…。

「ご、ごめんなさっ…」

今更あたしは自分が言ったことを後悔した

最低だ。

「謝んなくてもいんだけど。別にどうでもいいし」

それだけ言うと想はあたしに背を向けて行ってしまった。

あたしは泣きながらその背中に謝った。

「ごめんなさいっごめ、なさ
あたし今、さい、てーな、こと言った
ごめんな、さいっ」

あたしは……最低だ。