「って、あれ、葉月どこ行くの!?」

「自室だけど?」

「え、ご飯…あ、行っちゃった……」

って…食べてある。
全部、ちゃんと――…。

食べるの早い。ってことはそれだけおいしかったって?

あのツンデレめっ!
可愛いじゃないの。

あ、葉月ったらノート置いてったよ…それじゃあダメじゃないの…。

仕方ないなぁ…

葉月にノートを渡すべくあたしは二階へ上がった。

「葉月ー?」

あれ?返事がないなぁ…。

「入るよ?」

久しぶりに葉月の部屋に入った。

なんというか、生活感のない部屋だ。
まぁ、この間までここにいること少なかったしね…。

で、当の葉月は…。

――寝てる?

「葉月?」

おおう…これは本気で寝てる…。

「葉月っ起きなさいよっ!
寝るならちゃんと…」

「うっせぇ、な…」