あたしは渋々葉月の前に座った。

黙々と食べる葉月。

そういえば昔から美味しいもの程黙々と食べてたなぁ…。

ってことは――…

「うわっきもっ」

え!?
ま、まじですか!?

お姉ちゃんそんな罵られると傷ついちゃうよ!?
なんて……おー、きもい。

「一人でニヤニヤと…」

「おいしい?」

「………うっせ」

あ、おいしいんだ。

なんか嬉しい。
あたし、やっぱり将来こういうことしてたいな…。

「ってか話そらすなよ」

「え!?そらしたつもり皆無!」

「異常だな」

ひどい!
やっぱりそんな罵ら(略)

「これさ」

「はい…」

「醤油じゃない方がいいと思う。
味付け
変えたらもっと良くなる…はずだから」

葉月…

「はーくんっ大好きっ」

「は、はーくん!?…うわっくっつくな気持ちわりぃ!」